スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

愛と平和はどこだ?「パッチギ!Love&Peace」 

井筒監督がエリカ様についてインタビューされて
「しらねえよ!」
と言っていたので、そういえばパッチギにエリカ様出てたなあとおもってパッチギ借りたら2だったというオチ。
エリカ様がいないよー…。
主演の人はかっこいいですなあ。

内容として、バイオレンスシーンや家族の愛情はみてていい感じなんだけど、何でもかんでも日本の所為かよ~?って
日本にされた悪いことは非常に細かく肉片とともに描写するくせに済州島から韓国人がきた理由(同国人による差別虐殺)とかは一言でスルーかよ!とか。

自分が不幸な主人公が行うすごい迷惑行為
・漁業権のある海で不法に漁を行い開き直り
・死ぬつもりで超危険運転
・心配してくれた病院関係者に悲しみのあまり過剰な八つ当たり

……うーん、駄目じゃんあの家族。ヤクザ映画でよくある手法だよね…

監督はその駄目さを表現したかったの?子供が筋ジスなのも、別に国籍の所為じゃないし。なんか不幸なのは全て国籍の所為!って感じでさ

あと、最後が一番納得いかなくて。
その台詞だけ聞くととてもいい台詞で共感できるのですが。

せっかく作り上げた映画を舞台挨拶で駄目にしちゃうヒロイン。
あの映画はクソだと思うけど、ポリシーに反するならはじめから出るなよ受けたなら最後まで遣り通せ仕事を投げ出すなよ。しかも、監督と寝てまで(強要されてないのに)獲った役なのに!
というスッキリしない感が。井筒監督は差別とを嫌っているけども
加害者=日本人というステロタイプに対する被害者=韓国人というステロタイプという固定観念に彩られた映画だったように思いました。

単に不幸な被害者主人公を描きたいがために、韓国社会を題材としてんの?って気分になった。


なんか蛍の墓で兄弟二人が知人の家を出て困窮して結果死亡する…
「いや、戦争じゃなくってお前達が家を出た所為だろう?」
って批判があったけどそんな気分。

パッチギは何を訴えたい映画なの?
とりあえずラブもピースもなかった。
同じ在日映画なら私はやはり「GO」がいいなあ。あれは面白かった。

スポンサーサイト

緒形拳一人芝居@「白野」 

筑紫女学院講堂にて公演。

本日観劇、センター最前列でした。
緒形拳一人芝居「白野」
シラノ・ド・ベルジュラックの翻訳劇。

会津藩朱雀隊隊士「白野弁十郎」が思いを寄せる従姉妹、千種に恋の相談をされる所から物語は始まります。
千種の思い人、来栖は美男子だが学のない喋り下手、白野は彼の代わりに恋文をしたためます。

装飾も装置一切無い、簡素な舞台。
舞台の正面に文机。
奥にちゃぶ台、背後にはただ一文字「月」と書かれた白反物。
区切られた空間だからこそ、淡々とした緒形氏の縁起に魅入られました。


白野は優れた男です。

義に熱く勇気に溢れ、戦えば百人力。
詩にも長け、機知にとんだ会話で人を魅了し、隊士からは英雄とあがめられています。
ただその容貌の醜悪さゆえに母に疎まれ、女達には馬鹿にされ、傷つくナイーブな一面も。
しれゆえに唯一優しいまなざしをくれた千種を愛し、心酔しているんですけど。

その愛を打ち明けようとした決心したその朝に、千種から愛の相談をされてしまう…悲劇です。

私なら確実にやさぐれる環境ですが、けれど、シラノはそうしない。自分には所詮女神のように美しい千種と並ぶ資格等無い、夢のまた夢だと痛感して、その恋を胸に秘め、二人の恋の橋渡しを引き受けるのです。

或る、夜。

白野は来栖の身代わりを演じ、千種への想いを切々と(文ではなく)はじめて言葉で語ります。
しかし、おりしも雲が月を隠し、あたりは一寸先も見えない闇夜。
その言葉を来栖からのと信じた千種が一夜の契りを懇願し、来栖は高台にある千種の部屋へと偲びます…ひざまずいた白野を踏み台にして。

白野は自身の醜さに引け目を感じるがゆえに、道化に甘んじます。
来栖の美しい唇で語られる自身の美しい言葉だけでも愛しい人の傍に寄り添う事を幸せにして…。

月明かりを模したスポットに照らされ、二人が愛を語らう中身じろぎもせずに天を仰ぐ白野は神々しくさえありました…。

やがて白野の想いに気づいた来栖は「私が愛されたのはその外見だけ。千種は本当は私の言葉を通して貴方を愛しているんだ」と苦悩します。

恋をするなら報われたいし傷つきたくない、当然です。
異性でも同性でも、叶うなら与えただけ返して欲しい。
相手が幸せになればいい、与えるだけでいい。
その無償の想いを抱ける人間がどれだけいるんだろう。
自分のことを後回しにして、ずっと道化を演じられる人間がどれだけいるんだろう。
最後の瞬間まで決して求めない、そんな想いをいだき「続ける」ことのできる想いを抱ける人間がどれだけいるんだろう。
それはどれだけ辛くて強い思いなんだろう!

と思ったらほんとうに悲しくて切なくて居たたまれなくて感動して
ラスト10分涙がだらだらでした。
白野は決して醜くなんかない。
美しい強い一人の魂を緒形拳という類まれな才能が形作る。
まさに鬼気迫る舞台。
到達することの無い月に行くのがシラノの夢ですが、月とは叶わぬ思い、千種のことだったんだなと。
夜を照らすほのかに暖かな美しい月に憧れる、そんなひそかにひたむきな想いで誰かを愛せたら素敵だと、そう思いました。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。