スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Under The Rose/船戸明里 

Under The Rose/船戸明里幻冬舎コミックス

webコミック誌「スピカ」にて連載中の19世紀ヴィクトリア朝英国の伯爵家を舞台としたコミックス。
漫画を読む層にに人気…、なので平積みしてある所を見た方多いかと思いますがいかかでざんしょ。
19世紀のヴィクトリア王朝といえば近代と現代の狭間、かの切り裂きジャックが活躍した舞台、光と闇が交錯する耽美な世界が魅力だと思うのですが…この作品も精緻なペンタッチで描かれた美しい絵が魅力です。
特に女性のドレスのレースに注目!!細かい~!

一巻は没落したキング侯爵家の嫡子、ライナス・キングが母グレースの死をきっかけに、弟のロレンスとともに実父、ロウランド伯爵の屋敷にに引き取られるところから始まります。
兄弟の母グレースは侯爵家の娘でありながら妻子あるロウランド伯爵と恋に落ち、私生児として二人を生んでいました。
しかも彼女はその後愛人であるロウランド伯爵の屋敷に住み着き、そこで謎の死を遂げていました。

ロウランドの家庭の事情は複雑です。

なんたって伯爵アーサーは、正妻のアンナ・ロウランド(←ツンデレ)との間に長男から四男
愛人その一グレース・キングとの間に五男(ライナス)と七男(ロレンス)更には女医スタンリーとの間に六男と八男をもうけるという辣腕っぷり。
どんな伊達男かと思いきや、人がよさそうな穏やかなおっさん(一見)というのだから驚き…しかも男ばっかというのが素晴らしい。(これは作中でいずれ明らかになる理由があるそうですが)

母親の不自然な死から主人公ライナスは母親が他殺だと確信し犯人探しをしていきます。
そして真相を探るうちに一見平和なロウランドの病んだ姿を知ることになっていくのです。

冷え切った関係に見える、伯爵夫妻の感情のすれ違いや、飄々としてみえる長男の酷薄さ。冷静で優等生な次男の裏の顔。
そして温厚に見える、伯爵自信が抱える心のゆがみ…など登場人物全員が抱える心の闇が、かえって厚みをともない、キャラクターがあたかも実在するかのような錯覚を与えてくれます。
よく考えれば、僅か数人の家族に仕える三百人もの名も無き使用人たち、閉鎖された空間の中で人間関係が歪むのも無理ないのかもしれません。
それは丁度流れの無い水溜りがやがて澱み腐り果てていくのに似ているのかも。

クライマックスのアンナが伯爵に言い放った台詞に唸り、ある人物の「この世で一番自分が汚いと慢心するからだまされるんですよ」と言う台詞に痛いところをつかれました。

甘くない、サスペンスが見たい方は是非おススメ。


ご本人のサイトにて第一話が立ち読みできます


スポンサーサイト

Comments

Comment Post















管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

Trackback URL
http://yashiro5.blog40.fc2.com/tb.php/1-f17c696d

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。