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万葉集読みたいなあ「裸足の皇女」永井路子 

「たまのおよ、たえなばたえね ながらへば しのぶることの よわりもぞする」
(私の魂よ、たえてしまうならたえてしまえ。おもうことが長びけば、この想いが弱ってしまうから。それくらいならいっそ死んでしまいたい!)

高校の古典の授業で「はあ、すんげえこと考える奴がおるっちゃね~」と思ったものですが。古来日本は恋の国だったんですね。

永井路子の恋と古代日本皇室を巡る短歌にまつわる短編集。

表題作の「裸足の皇女」皇女の山辺が自分に流れる「蘇我」の血と運命を冷静にみつめながらも、それに寄りながら生きていく様や、ラストの侍女のことばがなんとも余韻を残してよかったです…。何かを念じ続ける執念と言うものに、ちょっと背中がぞっとする。

短編集ですので一話一話それ自体で完結しているのですが、時系列で並べられており、同じ人物が何度か登場。
恋愛に関して達観しながらも突き放していない書き口がいいなあと思いました。
この時代の上の方々は実におおらかでくっついたり離れたり振ったり裏切ったりじつに奔放で情熱に正直。それがいやらしくみえない。
短編集の中に石川郎女を主人公にした連作があるのですが彼女の恋愛遍歴は見ていて爽快なほど派手です。そして芋臭い九州の下級官吏をこっぴどく振る手管にはこっちが唸らされました。メモっとかなきゃ☆(必要なさそうだけどorz)
それでも彼女がただひどい、とは見えないのはその都度その都度はその恋に対して真摯だからなのかも。
そしてその百戦錬磨な彼女が夫の没後見つけた短歌でまた人との関係とは複雑だなあと思わされるのでした。
わかっていてもどうしようもない、のが「恋」と「感情」なんでしょうね。おおらかな中にもひたむきな古代の女性達がいじましい。

万葉集をよみたいなあと思う一冊なのでした。

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  • [2007/10/08 03:17]
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