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井上靖「敦煌」 

井上靖の敦煌をやっとこさよみました。

試験に失敗した挙人趙行徳は、西夏文字と出会い、その文字を解読するために後の敦煌と呼ばれる土地へ出向きます。
主人公行徳がかの地で出会った者それはのは美しい女と無骨な武人、そして滅び行く華人。
そして彼が死してなお、永遠にそこにあるであろう、文化というものでした。
せまりくる戦闘を前にして彼が一計を案じ、後の世に残したもの…それが敦煌出土のさまざまな仏教関連品なわけですが、遠い異国(といってもいいでしょう)土地にあってもなおあつく信教した当時に人々の思いの深さには頭が下がりますね。
他に縋るものが無かったからと言えばそうなんでしょうが。ある意味純粋ではなく業みたいなものなんかな。
時代が今こんなにも便利になってしまって、見えないものがない世の中ですが…そんな時代だからこそ信じられるものもあったのかもしれません。

ツタンカーメンの墳墓を発掘したハワードカーターは彼の棺の上におそらく彼と近しいものが捧げたであろう花輪を発見し、残念ながらその花輪は数千年ぶりの外気に耐えられず崩れ落ちてしまったのですが
「私が見たどの出土品よりもその花は美しかった」と述べています。
井上先生もそんな気分だったんじゃないでしょうか。
きっと土の下に眠る古代を発掘したい人って物がどうこうよりもそこにある人の感情が今と変わりないことを確認して安心したいんじゃないのかなあ…。

NHKのシルクロードがもっかい観たくなりました。
行徳のストイックさがいいよねえ。

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