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チョイ地味だけどオモロイ「空ノ鐘の響く惑星で」/(1~4巻)渡瀬草一郎/電撃文庫(メディアワークス)  

イラスト、岩崎美奈子。
1~4巻までが第一部のようですね。
ある時節、空から鐘が鳴るような「音」が響く世界……「御柱」と呼ばれる不思議な柱が世界には存在し時折その柱からは異世界から「来訪者」が現れる。
その世界の小国「アルセイフ」の第四王子フェリオ・アルセイフ
剣に優れ、心健やかな青年であるフェリオはしかしながら身分の低い母から生まれたために権勢から遠くに存在する「忘れさられた王子」だった。このままなら彼はいずれ臣籍に下り、下級貴族として平穏な人生をおくるはずだった…が。

彼は王都から離れた神殿に、閑職を賜り平穏な日々を送っています。
そんなある日、従者のエリオットから「幽霊が出る」という噂話を聞かされ、幽霊を信じていないフェリオは不審な人影の正体を確かめるために「柱」へと出向くのですが…そこで倒れていた不思議な衣装の美しい少女と出会います
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剣と魔法のファンタジー?と思っていたのですが「御柱の向こう側の世界」はどうやら、私たちが住んでいる世界と良く似ているようで、なんだかアルセイフ及び「こちら側」の世界は人工的な匂いがぷんぷん。主人公フェリオ君は別世界から来た不思議な少女リセリナに惹かれつつも、幼馴染の司祭ウルクとも旧交を温めていきます。
四巻時点でウルクはフェリオにメロメロなんですが、フェリオは鈍すぎて気がつかないようです(絶対わざとっ!とつっこみたくなーるー)

一巻時点でファンタジーは好きだけどSFには興味ない私は「なんかもりあがらぬ…」(失礼)と投げかけたのですが、一巻最後で陛下と皇太子が暗殺され政治の陰謀が絡み出したところからワクワク。
俄然面白くなってまいりましたッ!

第一王子は死亡、しかし幼い息子アルベルトがいる。
第二王子レージクは放蕩者のアヘン中毒者でしかも出生を疑問視されている。
第三王子ブラドーは優しいものの病弱で覇気が無く王位に向かない。
第四王子フェリオは後ろ盾が無いが彼の師匠は王宮気師団長であり、その権力を他の派閥はフェリオを通して傘下に組み込みたい模様。

うーん、荒れそう。

王位争いはおもにアルベルトとレージクに焦点が絞られるのですが、この第二王子のレージク、ただの女におぼれる馬鹿殿かと思われたらどっこい、なかなか策士。
自らを囮にして第一王子一派を除外し、第三王子も監禁、第四王子フェリオと彼の師匠である騎士団長をも追い落として王権を手中に収めようと画策します。また溺愛する妹を喪い半ば錯乱状態の軍務卿の一人息子、クラウスを篭絡し、彼をも操る姿はなかなか堂に入ったモンです。

玉座を目指した理由は……馬鹿殿の俗な野心と思いきや、彼は意外にも結構な理想を抱いてらっしゃったんですな。
強敵に挟まれたアルセイフ、恭順か徹底抗戦かを迫られる時も近い。
多くの人間(貴族や王家以外の)が血を流すくらいならいっそ国の誇りも何もかもを捨てて敵国トーテムに売り渡すことこそが自らの使命に違いないと思っていたようです。(なんか似たようなことを対北で井筒和幸がいっていたなー…)
そうすることで彼は人生を理不尽なものにした王家への復讐、そして過去に傷つけた人間への贖いを果たすつもりだったようで。

気持ちは分からんじゃないけど自分の贖罪に関係無い人を巻き込んじゃイカンよね!

結構甘ちゃんでロマンチッカーだったレージクさん。
三巻の時点で彼がなんとなくいい人だということに気づいたのでイマイチ同情出来ませんでした…もっと後半になっていい人だということをばらして欲しかったわ!
悪役は、もっと気合入れて悪役を遣ってもらわなきゃ困ります。
「不遇な境遇の中、フェリオは開き直り、レージクは拗ねた」ってレージクが回想するシーン、あれが心に残りました。私まっさきに拗ねるわそんな状態なら。
まあ、拗ねずにまっすぐ育ったフェリオ君はすごくいい子ですね。

合流したリセリナやウルク、外務卿らの力を借りて内乱を収めたフェリオ。彼は乱が終わってみれば第一王位継承者(ブラドーが繰り上がりで国王になる・・・のよね?)。そして不思議と人を惹き付ける少年として国をまとめる大きな旗印として本人が望む望まないに関わらず、いやおう無く借り出されそうな按配です。

四巻時点でようやくアルセイフの内乱は収まり、次からはこの世界にはない知識や武器をもった「来訪者達」にも焦点があてられそう。

リセリナとはまた対立している五人の来訪者達。宗教関係者たちが彼らを保護という名目の元、おそらくは利用目的で連れ去っており、どんな風に絡んでくるのかが楽しみ。
五巻も見つけたら買おうかと。

フェリオが淡々としすぎなので、感情移入しづらいのが難点w

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