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革命をおこさないか、この国に「断鎖」/五條瑛 

R/evolutionシリーズの第一弾「E」にあたる第一弾。
せっかく自分の中でごじょぶーむなので。革命シリーズをよみなおしよみなおし。

日本は、密入国者天国…毎年千人を越える密入国者が捕らえられ、日本から本国への強制送還されているそう。
「旅行者」たちのいるところにツアーコンダクターの影あり、ということで、…有名どころでは「蛇頭」とか。
本作の主人公亮司も蛇頭と同じく密入国を斡旋する零細企業に籍を置く一人。彼を見えない鎖で縛り執拗に追跡する両親から逃れるように大学をドロップアウトしたあとは、人に言えない仕事を転々としながら東京の最下層をうろついている青年。

そんな彼の「会社」が襲撃され、謎の男(←しつこいけど登場人物紹介にそうかいてあるんだもんw)サーシャに操られるまま、彼の仕事を請け負う羽目になり……

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要約するとサーシャによる亮司ナンパ話w

お坊ちゃんお坊ちゃんしているチンピラ(なつもり)の亮司に目をつけた美貌の男サーシャが「やらな(ry」……もとい、「革命を起こさないか」と


深紅の薔薇の花束かかえて、流し目で登場。


もーこの時点で笑ってよいやら萌えてよいやら。紫ならぬ深紅の薔薇の人かよ!!(恐ろしい子…!)とツッコミつつ、サーシャの色気にノックアウト。結局萌えてしまいました。所詮黒髪長髪悪役万歳っすよ(サーシャが悪役かどうかはともかくw)

東洋人の顔立ながら彫が深く、象牙色の肌、黒曜石のような瞳、背がずば抜けて高く、均整の取れた体躯、金に不自由はなくおよそあらゆる才能に恵まれ、本物の自由を手にした(かに見える)男。
そりゃ亮司じゃなくても惚れますわ…。

特に亮司は愛情と言う名の鎖で自分を縛り、絵画への夢を奪った両親を深くうらんでいます。なおさら、サーシャから漂う本物の「自由」の香に惹かれ、そしてなにより会社を襲った人間を突き止めるために彼の持ってきた仕事「或る人物」の密航を手伝うことに。

作者の同世界シリーズ(サーシャも登場)、プラチナ・ビーズもそうだけど、五條氏自身が国防に携わっていたせいか、描かれる国際情勢がやけにリアル。それだけでなく登場人物の心情もすごく近いものに感じられます。
誰もが自分勝手で、利己的で汚くて、でもどっかで感情を置き去りに出来なくて、それゆえに悲しい。
読者は登場人物の誰かしらに自分を投影することが出来るんじゃないでしょうか。

崔も、他の「会社」の面々も密航者である「お岩」も、「老人」も何かしらの鎖に繋がれ、苦しんでいる。それは過去の罪だったり、慣習だったり、義務だったり、希望だったり。
諦めて隷属するか、断ち切るべく抗うか、それは本人次第だけど、鎖を断ち切ったがゆえに人間はまた何かの鎖に繋がれてしまう…という矛盾が…それもまた悲しいですね。

亮司は過去と言う鎖を断ち切って、また新たな鎖につながれてしまいましたが…このまま向こう側へいってしまうのか。それともまた戻ってくることがあるのか…彼のこれからも気になるところ。
また、どこにも属することが出来なくなった人間もまた悲しいな、と思ったり。それは多分サーシャのことなんですけど、彼は今のところ(五巻まで)全てにおいて企画者であり、大勢の命運を握る無慈悲な神のごとき人間なんだけど…同時に、常に傍観者なんですよね…人間サーシャが絡んでくることはあるのか。狂言回しでなく彼が物語の中心となることはあるのか…彼の言う「革命」とは何か…ほんと続きが気になる作品です。

はじめて読んだときは亮司はおにいさんだったのに、いつのまにか同い年に…年月って怖いわ…
一年に一冊刊行ですの完結は五年後。遠いなあ。
右傾化が進み、中韓との国交が悪化し注目度も情勢も五年前とは段違いな中で本作がどう軌道修正かけられていくかも楽しみであります。(工作員とか五年前とかファンタジーだったけど今はリアルすぎるよね…)

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