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「魔女の笑窪」大沢在昌 

「笑窪を片方落としちゃったわ」

片方の笑窪でしか笑えないときって心からの笑顔で無ですよね。
痛いとき悲しいとき誰かを見下すとき。
そして何かを恐れているとき。
人って不自然な笑顔になりませんか。
彼女が落としたかたっぽの笑窪、は一体どこに消えてしまったのか。

直木賞作家、京極夏彦、宮部みゆき。この二人とオフィス「大極宮」を共有する大沢在昌。
実は読んだことが無かったのです…(「心では重過ぎる」は題名だけはしってました…)どんな作家サンなのか興味はあったのですが。

んで、今回はその表紙の女性に一目ぼれして買っちゃいました。
今月二十六日まで、あと五千円ですごさなきゃならないんだけどw
計画性よカモーン。

大沢在昌「魔女の笑窪」

彼女の昔の風俗仕事仲間が殺されるところから話は始まり。
客に必要とされることに縋る「みずえ」は隠語で変わった精液の味をさす「鉄味」の持ち主を相手にしたと告げた直後、死体で発見されます。
過去「鉄味」をもつ男たちにはある共通点がありました。

それはすなわち「殺人を愛する人種である」こと。

はたしてみずえは鉄味の男に殺されたのか。


主人公の水原社長は女らしくてかっこよくて、美しくてつっぱてて、すばらしく欲張りでちょっと切なくて惚れました。そして何千人もの男性と寝た結果、一目でその男の性癖がわかっちゃう、って特技もおっそろしいけど興味深いなあと思いました。眼力ってやっぱり経験に伴うんでしょうかね。

共感できる過去なんか一ミリも無いけど(情けなー)共感しちゃった。
うん、面白い。

短編形式で話は展開され、物語は核心、……すなわち水原の消したはずの「過去」へと迫っていきます。
それは彼女が「地獄島」と言われるまさに生き地獄の島を足抜けした唯一の人間であり、その追っ手が今も彼女を探しているということ…。

やがて彼女は過去と永遠に決別するために、そして生きるために、島と戦うことを決意しますが。

水原自身もかっこいいんですが、人物が皆あやしくて個性があっていいですよね。(そのうち一人くらいは北村一輝さんにやっていただきたいよ。私立探偵の元オカマの星川サンとか)

おしむらくはそのイイオトコがばったばったと死んじゃうことですか。

さすが魔女、行く手には人死にが付き物です。

最後の最後まで痛々しく傷つきながらも立ち上がる彼女の生命力に男女を問わず心ひかれてやまない、そんな物語でした。

まあ、惜しむらくは島の正体が意外性がなかったことですか。
島の実態は不明なままのほうが不気味でよかったかと思います(名探偵におけるうちのかみさん、ホテルにおける「姉さん…!」みたいな←古)シリーズにしてもうちょっと続けて欲しかったあ。
十分怖くていやなところなんだけど、島自体が弱体化しちゃっててチャイニーズマフィアとか出ちゃって、妙にリアルで興ざめな部分も。

しかし三十六歳で二十六に見える社長に脱帽です。
私とかいま現在でもすっぴんだったらおばはんだよ~。女としてコレはいかんと一念発起。一週間で一キロおとしました。しょぼいけど四月までに50キロジャスト目指します。
じっくりいくぜ!

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「魔女の笑窪」大沢在昌

正月に一度は途切れた新作本も、ようやく少しづつ出始めてきたようで、本を紹介するものとしてはうれしい限りである。芥川賞は絲山秋子さんの「沖で待つ」、直木賞は以前紹介した東野圭吾さんの「容疑者Xの献身」に決まり、これから話題も増えていきそうだ。ちなみに「容疑
  • [2006/01/24 18:49]
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